分析的観察研究

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診療科横断型の臨床研究のために

日本の臨床業務は年々臓器別、縦割りの傾向が強くなり、いまや心臓外科医が胃癌の手術をすることは滅多に無くなったのではないかと思います。

消化器外科の中でも、とくに都市部の人が多い施設では、胃の医者は胃、大腸の医者は大腸、食道の医者は食道と、単一臓器を扱う傾向が強くなっていると思います。

臓器の専門性を追求できる反面、臨床研究においては大きなデメリットがあると感じています。本来、対象を単一臓器に絞る必要が無い研究でも、データ入手や統合の問題からあえて小規模の研究になってしまっていることもしばしばあります。

北米やカナダの腫瘍外科医はあまり臓器にとらわれずにかなり幅広い臓器、四肢の肉腫や皮膚腫瘍までも扱っています。臨床研究のテーマも視野が広く、スケールの大きいものが多いです。

日本人は細部にこだわり精緻な理論を研究するには非常に優れていますが、やや大局観に欠ける点を指摘されます。このような性質は医療に限らないようで、いろいろな分野で日本人はどうしてもガラパゴス化しやすい傾向があるそうです。日本の臨床もガラパゴス化させないために、海外の臨床研究の大きな流れを意識していくことも重要だと考えています。

他の分野との共同研究

臨床研究を企画するにあたって他領域の研究者の意見を聴くことでハッと気づかされることが多々あります。私の行ってきたアウトカム研究も、精神科の医師や心理学者の助言を得て大きな気づき・発見がありました。消化器外科や癌にあまり詳しくない共同研究者に対して、専門家でないから話が通じないと思うのではなく、そのような人たちにも重要で面白いと思ってもらえる研究テーマを設定することで、ありきたりの既存研究から一歩二歩踏み出た臨床研究が出来るのではないかと思っています。

このような視点から今後の臨床研究の可能性を広げていくために、いろいろな分野のコラボレーショが必要になると感じています。 外科と内科のコラボレーションはもとより、量的研究と質的研究の融合(Mixed Method)、施設間、地域間のコラボレーション、自治体とアカデミーのコラボ、医療と芸術のコラボなどなど、あたらしい領域を創造し広げていくことも重要ではないでしょうか。

外科医に限らず、医師に限らず、医療関係者に限らず、ヒトの健康に関連した生活環境を豊かにするための、多角的な視点で新たな研究領域を切り開くようなことにご興味・ご提案がございましたら、ご連絡いただければと思います。共同研究のご提案に関してはいつでもお受けしております。

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